親子でできる発音 練習方法をご紹介 「音韻意識」編

音韻意識(おんいん意識)ってなに? 発音とどう関係?

こどもは、ことばを聞き取る中で、単語は音の単位に区切られていることに気づき、意識するようになります。

これを、音韻意識といいます。

例)「くるま」→「く・る・ま」

最初は単語のかたまりで覚えているものが、1音ずつ区切られていることに気づきます。

音韻意識を育てる遊び

1:音韻分解

単語を音韻に分解する。

例)太鼓を叩きながらカードの名前を呼ぶ。「わ・に・く・ん」「こ・と・り」「く・る・ま」

2:音韻抽出

単語の中から指定された音をさがす遊び。

例)いちご

  1. おはじきなどに単語のひらがなを割り当てる。(おはじきを3つ用意する)
  2. 記憶してもらう。(並べて置き、ひとつずつ指を指しながら「い」「ち」「ご」と読む)
  3. 単語に含まれる音を言う。その音がどのおはじきのものかを当ててもらう。(「『ご』はどれですか?」「『ち』はどれですか?」などと尋ねる→音にあうおはじきを指差してもらう)

3:音韻同定

単語の中から指定された場所の音を当てる遊び。

例)いちご

  1. おはじきなどに単語のひらがなを割り当てる。(おはじきを3つ用意する)
  2. 記憶してもらう。(並べて置き、ひとつずつ指を指しながら「い」「ち」「ご」と読む)
  3. おはじきを指差し、差されたものの音を当ててもらう。(おはじきを指しながら「この音は何?」などと尋ねる→指差した音を言ってもらう)

4:逆唱

単語を逆から言う遊び。

例)「いちご」→「ごいち」、「ふね」→「ねふ」

5:音削除

単語の中の音を消す遊び。

例)「いちご」→「い◯ご」→「いご」

音韻意識を育むと……

音韻意識を育むと、発音が格段にきれいになります。

当相談室では音韻意識のトレーニングもおこなっております。

お気軽にご相談ください。

お問い合わせ

上野 みや
言語聴覚士。
2016年より言語聴覚士として臨床経験を積む。
TEACCH研究会神奈川支部、日本自閉症協会、子どもの発達支援を考えるSTの会に所属し、発達障害の支援について幅広く学ぶ。
年間約80名の言語治療・療育、発達相談を実施。
過去、大分大学医学部附属病院にて口唇・口蓋裂児の言語治療・診療に携わる。その他講演会実績あり。
株式会社ビレッジ児童発達支援・放課後等デイサービスことり 顧問。

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